CT画像の適合性とCT初期虚血変化の判定

画像診断中央判定委員会

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 本試験における術前画像診断は頭部CTのみです。従って、CTの画質管理、および初期虚血変化の判定が 本試験の成績を左右する重要なポイントの一つとなります。
 参加施設は、CTの性能管理、撮像条件、観察条件を最適化することによって、より高コントラストの画像を取得 すると共に、わずかな初期虚血変化を見落とさない様に担当医の読影能力を十分に高めておく必要があります。

初期虚血変化の判定

 術前画像診断規準のうち、CTにおける初期虚血変化の判定は決して平易ではありません。判定医は判定規準を十分に理解するとともに、所見判定に十分習熟している必要があります。判定の誤りは重大なプロトコール違反に直結し、本試験の質の低下に繋がります。
 本webページ上のサンプル画像で判定の練習を事前に十分行ってください。
術前判定基準における初期虚血変化の判定

 1) CTでまったく変化を認めない              → 治療適応
 2) シルビウス裂に限局する軽微な虚血変化         → 治療適応
        島皮質、前頭側頭弁蓋部に限局する吸収値のわずかな        
        低下やシルビウス裂の消失
        あるいは/かつ レンズ核の不鮮明化
 3) シルビウス裂以外の皮質領域の脳溝の消失や淡い低吸収域 → 治療非適応

緑の領域は治療適応

赤の領域は治療非適応

CT画像の適合性

 頭部CTにおける脳実質内の微妙な変化を検出するにはCTの画質を最大限高めておかなければなりません。最新の装置でも性能管理や撮像条件が不十分ですと初期虚血変化の検出は困難となり、旧型の装置でも十分な条件下では高いコントラストを得る事ができます。また、画像が高品質であってもCRTやフィルムでの観察条件が悪いと検出能は低下します。各施設の実情や装置の性能の範囲内で下記の規準に従ってCTの画質管理を厳密に行ってください。 本研究エントリー時に画像診断中央判定委員会にてCT画像の適合性を判定します。
A. CTの機種

 1) 機種は特に限定しない
        (数年以内のヘリカルCTまたはMDCTを推奨)
 2) 定期的な品質管理を行う
        (air calibration, water calibration, ノイズ計測など)

B. CTの撮像条件

 軽微な初期虚血変化の検出に十分なコントラストを得るため下記の撮像条件を満たすものとする
 1) スキャン方式は装置の世代に関わらずコンベンショナルスキャンとする
        (ヘリカルスキャンは不可)
 2) スライス厚は原則としてテント上は8-10mm厚とする
         (上記より薄いスライスでも画質が十分であれば可)
        (テント下を薄いスライスで撮影する場合は基底核が薄いスライスとならないよう注意)
 3) 再構成関数(フィルタ)は最適のものを選択する
        (頭部用に特に用意されていない場合はstandardで可)
 4) CRT上での観察、フィルムへの焼き付けは十分狭いWindow幅で行う
        (Window幅 80以下を推奨)
 5) 管電圧、管電流、回転速度
        メーカ、機種によって状況が大きく異なるので、推奨条件の設定は行わない
        ただし、回転速度(スキャン時間)は最新機種であっても180度/秒以下(2秒/回転以上)が
        望ましい
        一般に管電圧、管電流は高いほど、回転速度は遅いほどコントラスト分解能は高くなり  
        同時に患者被曝、X線管球の発熱/負荷も増大することをふまえ、各装置ごとに最適の
        条件で撮像するよう心がけるものとする

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